不規則勤務でも元気に働く☆ 

長期にわたる夜勤の健康へ与える影響

 看護師の勤務体制には2交代制と3交代制があります。
2交代制での16時間勤務と3交代制での日勤と深夜を組み合わせたシフトが、健康に弊害を及ぼすことが懸念されています。
長時間の勤務後は深い眠りのノンレム睡眠が多くなり、循環器系機能に負担をかけるといわれています。
その上夜に人工照明に晒されるとメラトニンの分泌が減ってしまうため、夜に働くことは発がん性があるという論文がいくつかあります。
夜勤をする女性看護師の場合、日勤常勤の人と比べて乳がんになる確率が2.6倍も高いというデータもあるほどです。
夜の勤務には「8時間3交代勤務の場合、2名を配置し月8回以内に収める」という2-8判定がありますが、法的拘束はないようです。
約50%の看護師が月9回以上、約26%が月10回以上夜に働いているのが現状のようです。
また3交代制の日勤と深夜、または準夜勤と日勤という組み合わせのシフトだと、8時間しかあかないので食事や入浴などを済ませると数時間しか睡眠が取れないことになります。
そのため勤務の間は11時間以上あけることが望ましいのです。
また夜の勤務後は1日休みを取ることや、2連続で夜の勤務に就いた場合は2日以上休むことも推奨されています。
24時間切れ目なく医療を提供することはもちろん大事ですが、看護師が健康でなければ提供できません。
就職や転職の際は、自分の身を守るためにもこれらのことを念頭に、病院の勤務体制をチェックしましょう。